1.FCケルン | Spieler Tagebuch

1.FCケルン

ブンデスリーガ2部

1.FCケルン 2-2 カールスルーエSC

天候:

スタジアム:ライン・エネルギースタジアム(ケルン)

キックオフ: 20:15

前半
0-1

雪のせいでスリッピーなフィールドに慣れる前にケルン(以下FC)の猛攻!
カールスルーエ(以下SC)は持ちこたえるのでやっとで、何度も決定的な場面があったが何とか凌いだ。
その直後、ボールを奪ったSCが右サイドからえぐる!
なんと!集中してなかったのはFCの方だった。簡単にサイドをえぐられ、グラウンダーの折り返しをマスマニディスにドフリーで決められた。SC先制!!
その後、サイドに開いて、FWにロングボールをあててからゲームを組み立てようとするFCに対して低く鋭いショートパス主体のSC。
FCは果敢にロングボールを放り込むが、FW2人がDFにバッチリ押さえ込まれ、イラついてのファールで自爆、かといってショートパスで突破を図ろうにも作戦にとっても忠実なイレブン。ロングボールを予測してフォローに走る気配ゼロ。パスコースが無くなって仕方なく適当に縦へ蹴る→DFに跳ね返される。強引にショートパス→誰も動いてないのでほとんど読まれてインターセプトの嵐。ドリブル突破→パスが回るからこそ生きるドリブル突破!あえなくシャットアウト。八方ふさがりのFC。対するSCも中盤でインターセプトして、いい形まで行くものの最後の詰めが甘いのと、FCのDF陣のがんばりで追加点ならず。
隣に座ってて、来たときには満面の笑みだったジィちゃんは既に半ギレ!!「なんだそりゃぁ!!」「持ちすぎなんだよ!!」「パスしろよ!!」と、言いたい放題。逆にSCサポーターは超ノリノリ!!本日の総観客数28200人中、どう見ても300人前後の人数でFCサポーターに負けない声援のデカさ!!アツい!!
ハーフタイム
雪が降ってて、この寒いのにビールを買いに行くサポーターたち。控えの選手たちがボールを蹴ったり、イベントが始まっているフィールドの中央やらゴール前やらタッチライン際を指して一生懸命前半の戦いっぷりを振り返ってるサポーターたち。隣のジィちゃんはもちろん後者。一緒に来たジィちゃんと、ものすごい勢いで話し込んでいる。あまりのリアクションのデカさに、隣の席に弾き出された・・・。
隣、人いなくてよかった・・・。

後半
2-1

ジィちゃんも落ち着き、なんとか席に座れたオレ。
FCは後半戦術を変えてきた。ロングパス作戦は使えないと判断(誰でもわかる)、ショートパス主体に切り替えた。いきなりそれが項を奏して、ペナルティエリア付近でこぼれたボールを途中出場のシュプリンガーが落ち着いて右足でゴール右隅にきれいに決めて同点!ジィちゃん大ハシャギ!!・・・機嫌直った・・・。
しかし、その直後、SC右サイドからのセンタリングがキーパー、DFを見事に越えていき、ゴールに詰めてきたFWとカバーに戻ってきたFC選手が交錯。コケた勢いでオウンゴール!
隣から「何なんだよ!!」の怒鳴り声が・・・。ジィちゃん・・・またキレた・・・。
10分後、FCのFWがロングパスをキープしようとしたところをSCのDFが後ろからファール。FCのポドルスキーが一瞬の隙をついてすばやくリスタート!さっき1点決めたシュプリンガーが持ち込んでシュート!僅かにそれたかと思った瞬間、後ろからFCエバーズが滑り込みながらゴールに押し込んだ!!またもや同点!!ジィちゃん、両手を挙げてガッツポーズ!!その後もFCはノリノリで何度も決定機を作る!!
ジィちゃんは・・・超ご機嫌!!
なんかオレまで楽しくなってきちゃったよ!!!

・・・しかし、幸せな時間はそう長くは続かなかった・・・。

しだいに中盤の運動量が減り、中央でのパスカットが目立つようになる。業を煮やしてサイドの選手が中に入ってきてしまい、ボールが奪えてもサイドに人がいないため攻撃にスムーズに移れず、適当なロングボール、中央でのパスカット、ドリブルなど、前半の悪かった部分が再び目立ち始める・・・。
恐る恐る隣をチラ見すると・・・
頭を抱えてのけぞってるジィちゃんの姿が・・・。
ヤバイ・・・早く修正してくれ!FCのみんな!!!
そんな願いもむなしく、FCはどんどんプレーが雑になっていく。SCも攻め込みはするが前半同様、あと1歩のところでGKやDFに食い止められていた。
結局2-2のまま試合終了。
ジィちゃんは終わった瞬間ブーイング。そして帰り際にも指笛を一発吹いて帰っていった・・・。

FCは現在1部昇格圏内。対するSCは3部降格圏付近。
FCの楽勝が予想されていただけにこの引き分けと試合っぷりはみんなを失望させたようだ。SCサポーターは試合が終わっても帰らずノリノリで大騒ぎ。周りには警備員が大量に配置されていた。

現在1.FCケルンは若干20歳で10番を背負い、この前の日本ードイツ戦の時にも来日したルーカス・ポドルスキーをはじめ、平均年齢24歳前後と将来が楽しみなチームだ。若いがゆえ、ゴール前で持ちすぎて決定機を逃したり、GKと1対1の場面で洒落っ気づいて、わざわざアウトフロントでのシュートで魅せようとして、思いっきりインステップにジャストミート!ゴールの遥か上へ・・・。などなどエネルギッシュでお茶目な面々が織り成すハーモニー。ハマるとブッちぎりの強さを見せるが、噛み合わないとグデグデとゆう魅力的なチーム!!
これからも喜怒哀楽が激しい「隣のジィちゃん」から目が離せない!!!